お知らせ
2011/06/10
Monthly Contents 2011.5
デンタルダイヤモンド/2011.5月号
○実践歯科ライブラリー/義歯治療をベースとした2-Implant Overdentureの臨床
(亀田行雄)
*義歯床下にインプラントを埋入し、維持や支持として活用するインプラントオーバーデンチャー(IOD)は総義歯など従来の可徹性義歯に比べ維持安定が良いため、患者の咀嚼機能の向上が期待できる。しかしながら、患者さんの満足を得るためには適応症を考慮して(下顎は2本で十分だが、上顎は4~6本を連結する必要がある)行うための評価法が記載されています。さらにはIOD作製方法を詳細に記載してあります。明日からの臨床に役立つ内容です。
○臨床.Com/臨床例からラクトフェリンの実効を探る (小林幸隆)
*ラクトフェリンは母乳に多く含まれる鉄結合性の糖タンパクです。その効用には①鉄代謝調整作用②抗菌・抗ウイルス作用③抗アレルギー作用④免疫増強作用⑤抗癌作用⑥抗炎症作用⑦抗ストレス作用⑧鎮痛作用⑨脂質代謝改善作用⑩唾液分泌促進作用 があり、常時体内でも生産、消費されるため安全性は極めて高いものです。その効果は使用法や個人による差が大きいため、薬品には認定されていませんが、使い方によっては、歯科治療の効果を増強します。その具体例を示してあります。興味深い内容です。
歯界展望/2011.5月号
○検証 効率的な感染根管治療のために ―感染源はどこにある―
*わずか4ページではあるが日常、行っている感染根管処置をもう一度考えるきっかけになるレポートである。
○BETCでぺリオ 第2回ポケットのBETC ― ポケットのバイオロジ ー (山本浩正)
*細菌と免疫系の関係を中心に根面のデブライトメントや、抗菌剤の使用について述べている。
○特別企画 ここがポイント ルーペ選びの極意 (宮崎真至)
*日常の診療にルーペの活用を考えている先生に、一つの指針になると思われる。
○臨床 偏咀嚼に対する取り組み―小児を中心に― (東京都 河合 聡)
*著者は、舌癖、偏咀嚼、クレンチングの3つの習癖に小児期から着目し、健全歯列の獲得を目指している。今回は2号にわたって偏咀嚼について述べている。
ザ・クインテッセンス 2011.5月号
○STEP UP Lecture for Dentist 歯周外科偏歯周外科のハードルを越えよう
―全4回― ②軟組織の扱いをマスターしよう (浦野 智)
*筆者は「切開」「剥離」「縫合」に関して、切開線の位置は、切除処置なのか保存処置なのかで決定すること、剥離法は、「全層弁」と「部分層弁」をマスターすること、縫合の基本は正確な位置づけであることと明確にまとめている。また、軟組織の外科処置をスムーズにするには、「術前の診査・診断」、そして「外科処置の目的を明確にする」ことに尽きると症例からポイントを解説しながら、その重要性を説いている。
○前歯部コンポジットレジン修復 ④Ⅳ級窩洞の携帯修正と研磨の実際(最終回)
(大谷一紀)
*前述の座談会でもCRについて解説の大谷先生の連載であるが、本項ではⅣ級修復の最終段階である形態修正と研磨について述べている。自然観の高いCR充填を行うために、注意すべき点として、充填不足・気泡の混入・コンタクト圧不足など形態修正前に確認すべきことから形態修正と研磨の各ステップの詳細と器具をどのように使用すべきか解説している。
日本歯科評論/2011.5月号
○<特集>歯周治療における“くすりの使い方”を考える (五味一博 他)
*歯周病は感染症です。ですから歯周治療に抗菌薬物療法を取り入れることは理にかなっているといえます。しかしやみくもに抗菌薬のみを使っていると、治癒しないだけでなく耐性菌の出現や副作用を起こす危険もあります。本特集は効果的な抗菌薬物療法を行うために、細菌検査、抗菌薬の選択、抗菌薬の局所投与についてわかりやすくまとめています。
○疾患を有する高齢者の来院時には その11 関節リウマチ (松野智宣)
*関節リウマチは関節滑膜の増殖による慢性・持続性・骨破壊性の多発関節炎を特徴とする全身性炎症性疾患です。この疾患をお持ちの患者さんを歯科治療するときや投薬時の注意事項など解説しています。